緊急事態宣言が解除されて、世の中も少し明るくなったのかなと感じる今日この頃です。
願わくば、在宅勤務はこの先も継続してほしい…です。
在宅勤務だと、出勤の移動時間がないので、出勤の疲れもありません!
そのため、筋トレや読書に力を注ぐことができています。ありがたやあ。
さて、そんななか最近読み終わった本で、とても有益な情報があったのでご紹介します。
ブログのタイトルとは異なり、話し方の本かと思いきや、読んでみると「聞き上手になるための話し方」の本であることがわかります。
私は、自分のことをそれなりにコミュニケーションが得意な方だと思っていましたが、本書を読んでみてそれが誤りとは言わないけれど、正しくはないことがわかりました。
本書を読んでみて、世にあるカウンセリングだとかコーチングの有用性も理解でき、少し見えている世界が広がったようにも感じます。
コミュニケーションが不得意な人にはぜひおすすめできる内容です。
また、得意な人にもぜひ読んでもらいたい内容だと思っています。
それでは、私が読んでよかったと思ったところなどを掻い摘んでご紹介できたらと思います!
目次
相手の話を奪わない

本書を読んで、私が一番知って良かったことは、「相手の話を奪わないようにする」ことです。
私は、冒頭にも書きましたが、コミュニケーションができるほうの人だと思っていました。
しかし、それは、正しくはないなと本書を読んで感じました。
これまで関わってきた人との会話を振り返ってみると、会話そのものが途切れて妙な間が生じることがなかったため、コミュニケーションはうまくできていると思っていました。
確かに、これで会話はできているのかも知れませんが、話し手側からすると、自分が話したい話題が途中で変えられてしまい、つまり話し相手である私に話題を転換させられて、違う話について話すことになってしまっていたのです。
どういうことか、例を挙げます。
以下のような感じです。
最近さあ。渋谷の宮下パークにいってきたんだけどさあ!
あ、宮下パークね!
そこにある筋肉食堂でランチしたんだけどさあ。とってもおいしかったの!
ほええ。筋肉食堂か!私も行ったことあるよ!!おいしいよね( ^)o(^ )
宮下パークと言えばさ、屋上が開放的で気持ちいいんだよね。
(あ、筋肉食堂の牛赤身ハンバーグステーキの話がしたかったんだけどなあ…)
屋上もいいよねえ。都会の中のオアシスって感じでさ!
この例で言えば、相手が筋肉食堂の牛赤身ハンバーグステーキの話をしたかったのに、私が話を中途半端に聞いて、途中から自分の話したい「開放的な屋上」に話題を転換させてしまっています。
これは「相手の話を奪っている」ことに他なりません。
これまでの人生を振り返ってみると、ここまで極端ではなくてもこういうことをやっていたなあと感じます。
もちろん、「話したい猫」さんがまた話題を筋肉食堂に戻すかもしれません。
しかし、相手の話を途中で奪ったことに変わりはありません。
では、「開放的な屋上」の話をせずにどのように返事をするのがよかったのだろうか。
その方法や心構えは次にお話したいと思います。
相手の話が終わるまで自分の話はしない

では、実際に聞き上手になるためにどういう方法を用いればよいのか。
一つ目にオススメな方法が「オウム返し」です。
オウム返し
知っている人も多いのではないかと思うこのオウム返しですが、知らない人もいるかもなので説明しておきますと、「相手の言ったことをそっくりそのまま繰り返すように話す」ことです。
これをすることで、話し手側は「話を聞いてくれている!」と思うようになります。
不思議ですよね。一見すると、意見を言わないので話を半ば聞いていないのではないかと思われそうですが、反対で、話し手側は、オウム返しされることで、自分の言ったことがちゃんと相手に伝わっていることを認識できるのです。
最近リモート会議が増えたので、感じることですが、相槌やリアクションがないと、自分の話していることがちゃんと相手に伝わっているか不安になることがあります。
また、相槌でも十分に相手に話が伝わっていることを感じることができますが、何を考えているのか…何を言われるのかとビクビクしてしまします。
その点、オウム返しをされると、「ああ、この人は途中で話を変えることをせず、私の言葉を素直に受け止めてくれている」と感じることができます。
ただ、私がオウム返しを実践してみて思うことは、オウム返しをする上では、相手が話した内容のうち、【感情】に関わる部分にフォーカスを当てることが大切だと言うことです。
例えば相手が、「このあいだ筋肉食堂で食べた牛赤身ハンバーグステーキを食べたんだけど、今までに食べたハンバーグで1番美味しかったよお」と言ったとします。
ここで相手の感情にフォーカスを当てると、「美味しかった」の部分にフォーカスを当ててオウム返しをします。
「今まで食べたハンバーグで一番美味しいって美味しかったんですね!!」とこんな具合にです。
このあいだ筋肉食堂でランチしたんだけどさあ。とってもおいしかったの!
筋肉食堂でランチしたんですね!しかも美味しいんですね!
そう美味しかったの!私は牛赤身ステーキハンバーグを食べたんだけどさ、今までに食べたハンバーグ中で一番美味しかったよ。
掘り下げる質問
相手が話しているときに、露骨にオウム返ししかしないと、かえって相手に悪い印象を与えてしまいかねません。
そんなときは、相手の話を奪わないように、相手の話した内容について5W1Hで質問をします。
このあいだ牛赤身ハンバーグステーキを食べたんだけど、めちゃくちゃ美味しかったよ(^^♪
めちゃくちゃ美味しいんですね!!
うん!今まで食べたハンバーグで1、2を争う美味しさ!
1、2を争う美味しさだったんですね!!
どこで食べたんですか?
宮下パークの筋肉食堂だよ。
筋肉食堂で食べたんですね。
いつ行ったんですか?
先週の金曜日に行ったんだ。
金曜日でもずいぶん込み合っていたよ。
少し例が露骨だったかもしれませんがイメージはこのような感じになります。
あくまでも話し手は相手であることを意識しています。
このようにすることで相手の話を奪わないようになります。
5W1Hの内、whyは質問としては強力過ぎるので使い方には気をつけましょう。
whyが強力な理由は以前に書いた、「誰でも賢くなれる方法」も併せて読んでいただけると幸いです。
大きなリアクションをする
大きなリアクション、「へえーそうなんですね!」とか「なるほど!すごいですね!!」とかです。
ちょっとオーバーリアクション気味でも良いようです。
これをすることで、話して側は相手が話を聞いてくれていることを認識しやすくなります。
ただし、タイミングが悪かったり、抑揚のないリアクションだと、かえって話を聞いていないと思われてしまいますので注意が必要です。
昨今、ZoomやらTeamsでのミーティングを利用する機会は多いと思います。
著者によると、そういうリモート環境であればなおさら大きなリアクションをしないと相手に気づいてもらえないと言っています。
確かに、リモートで会議をするときに、大きく頷いている人を自然と目で追ってしまうことがあります。
大きなリアクションをすることは、意識的、しかも簡単にできることでありますので、まずはここからでも始めてみても良いと思います。
さて、あまり私の拙い文章で魅力が伝わったなら幸いなのですが、ぜひ気になる方は本書をお手に取って読むことをお勧めします。