メリットだらけの散歩 今すぐ始めよう


コロナ禍の所為か、最近、公園とかに出向いてみるとウォーキングやジョギングをしている人をよくみかけます。


みんな閉塞的な環境に耐えきれず、外に出て身体を動かしているのかなあ…


私はというと、例にもれず身体を動かすためにジムに通ったりしていますが、公園で散歩するようにもしています。


さて、この散歩について、つまりは歩くことについて、なぜ良かれと言われみな歩いているのか…
一般的には健康に良いからという理由で推奨されているのだとは思いますが、具体的に何がどうなって健康になるのかを私はあまりよくわかっていないです。


私はもう少し具体的に「〇〇だから、歩く」という理由が欲しいところです。


頭が良くなるからとか、適度な運動が必要だから…だと少し理由としては弱いと感じています。


そこで、調べて一番しっくりくる理由として、「ふくらはぎのポンプ機能を動かすために、歩く」に至りました。


良い考え方だと思ったので、ご紹介したいと思います。


筋ポンプ機能



ふくらはぎ、筋肉の名前は腓腹筋内側頭と腓腹筋外側頭と言われるもので、この筋肉が収縮することによって心臓から足に送られてきた血流を心臓に送り返すポンプの役割を果たすのだそうです。


筋肉が収縮することで、血管を圧迫して血液を心臓にに押し返してくれる。これを筋ポンプ作用というようです。


心臓は動脈血を抹消に送りますが、抹消から心臓に戻る静脈血は、このポンプ作用と静脈便による逆流防止機能により静脈還流を維持しているようです。


なるほど、難しい言葉がたくさんでてきましたけど、要するに心臓から送られてきた血液を心臓に戻すために、ふくらはぎの筋肉を収縮させる必要があり、その方法として歩くことが有効であるということですね!


筋ポンプによって、血液の循環が促進されるので、血行不良が原因で起こっていた様々な不調が改善されそうですね。


例えば、足のむくみや冷え性が改善されるのだとか。


筋ポンプが働いていないと、静脈の血液の戻りが悪くなってしまいます。
すると静脈で水分を充分に吸収できなくなってしまい、むくんでしまうようです。


むくみは静脈やリンパ管の流れの停滞により、うまく水分や老廃物が排出されず、皮膚の下に溜まってしまうことが主な原因ですが、血流や代謝の異常の他にも様々な病気が隠れているケースがあり、注意が必要です。

更年期ラボ「むくみの原因・症状と対策方法」


冷え性についても、筋ポンプが働かないことがその理由の一つとして挙げられます。


冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても冷え症の症状は出ます。

横浜血管クリニック「冷え性外来」


筋ポンプ作用によって、血液の循環がよくなり、むくみや冷え性の改善が見込めるのだとしたら、他に血液循環が悪いことによって起こりうる病気なども改善できるのかもしれませんね。


調べてみると、ウォーキングをすることでがんや肺炎、インフルエンザなどによって死亡するリスクも下がるなんて報告もあるようです。(「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる


冷え性について、更に深堀してみると、がんや肺炎への罹患を予防してくれることと繋がってくることがわかります。


冷え=代謝機能の低下ともとらえることができ、代謝が低下すると有害物質や老廃物を体外へ排出する力が弱まり、それらが体内に蓄積しやすくなります。いわゆる「解毒」がうまくいかない状態となり、前述のような各種の不調などがあらわれやすくなります。このような状態は、免疫力の低下も招きます。免疫は体にもともと備わっている、異物を排除する仕組みですが、解毒がうまくいかないために体に害を及ぼす老廃物等が増えてしまうため、免疫が“過重労働”になり、疲弊してしまうからです。免疫力が低下すれば感染症やがんといった、命を脅かす疾患のリスクも高まります。また脳の深刻な疾患としては、世界も日本も増加の一方である「認知症」のリスクも上がってしまうことは忘れてはならないでしょう。

お客様WEB「 特集「脳疲労や免疫力低下の原因にも『末端冷え症』を改善する6つの習慣」」


冷え性は、様々な病気のリスクが潜んでいることを教えてくれているのですね。
冷え性だからと、軽んじるのではなく、冷え性が悪化した時に起こりうることを知ることで、日々の生活習慣が変わっていくと思います。


こうしてみると、冷え性の予防になる筋ポンプ作用は、私たちの健康に対して絶大な効果を発揮しているように感じます。


ただ、歩くのではなく、歩くことで身体のどこがどのように機能して、自分の健康についてどう影響があるのかを知れば、日々の習慣へのモチベーションも高まると思います。


ぜひ、筋ポンプを意識して日々のウォーキングをしてみてはいかがでしょうか。