eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)で資産を増やす

1000万円を貯める(資産をつくる)と決めたものの、どうやって増やそうか。
私が選んだ方法の一つが、タイトルにもあるように、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に投資することです。


2021年4月からこつこつ5万円ずつ投資に回しており、そのうち全世界株式へは毎月2万円ずつ投資しております。
2021年8月現在、投資額8万円です。


4カ月運用して記載されているトータルリターンは、1,862円
たった4カ月で8万円の元本で、1,862円。順調なんですかね。


この全世界株式、最近よく聞くようになりましたよね。
それもそのはず、私が使っている証券口座の楽天証券でも、eMAXIS Slimシリーズは全銘柄ランキング(買付金額)上位に食い込んでいます。目にする機会も多いわけです。

さらにYouTubeとかでよく見聞きするようになり、個別銘柄での投資が苦手な私でも安心して投資できると思ったので始めました。


チャート見ると、2018年の設定以来、コロナショックはあったものの、それを踏まえても最近は専ら右肩上がりです。チャートのcsvデータ取れるので、グラフにしてみました。データ元:三菱URJ国際投信




基準価額に着目すると、2020年4月1日に8,986円だったのが、2021年7月1日には15,578円になっています。
1.73倍ですね。注目が集まるわけですよね…。


この1年で、基準価額こんなにも上がっているので、正直今後もこのような調子で上がっていいくのかが微妙に心配になります。


また、正直あまりeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を理解していないことが心配の原因になっていると思い、調べたことをまとめてみました。


結論から言うと、全世界株式に投資はそれなりに期待して寝ておこう!ですね。
(※投資は自己責任です。)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とは


そもそもeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とはなんなんだ…
それも知らずに8万円もつぎ込んでいるのか…


eMAXIS Slimは、三菱UFJ国際投信の投資信託ラインナップのことです。
ラインナップ…なので、私が選んだ全世界株式(日本除く)の他にも、国内株式(TOPIX)、先進国株式インデックス、米国株式(S&P)などなど色々あります。


色々あるのですが、それぞれ投資する対象が異なるというざっくりとした認識でよいのかなと思っています。



投資信託なのですよね。
投資信託なので、私の拙くて浅い知識で運用するのではなく、投資のプロに資金を預けて運用してもらっているというわけです。みんながそうやってプロに任せてたおかげで、プロのもとにたくさんのお金が集まっている…そしてプロは集まったお金を金融市場の色んな分野へ分散投資をしてくれているということですね。


投資先は分散している


さて、このeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)ですが、その名のとおり日本を除いた全世界の国々の企業さんへ投資しています。全世界とはいえ、数えてみると49カ国・地域ですね。それぞれ知っている国ばかりです。詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)にしっかり書いてあります。



たくさんの国へ投資しているわけですが、一体いくらの額が今投資されているのか気になります。


2021年4月30日現在で、純資産総額は565.4億円です。
とんでもなく多い額な気がするのですが…どなんでしょうか。



この資産が一体どのような比率で投資されているのか気になるところですよね。
各国々への投資は、全て均等に行われているわけではなく、比重が異なります。



数ある国の内、61.8%はアメリカです。
半分以上はアメリカが占めています。やはりアメリカが世界を牽引していますね。
先進国が80%を占めていることがわかります。


この構成比率は、時期によって変動するものです。
また、各国の構成企業も変わっていきます。
これは、時価総額加重平均…なんて言われるみたいです。
以下の表は組入上位銘柄と組入上位通貨です。


組入上位銘柄業種国・地域比率
1APPLE INCテクノロジー・ハードウェアおよび機器アメリカ3.6%
2MICROSOFT CORPソフトウェア・サービスアメリカ2.9%
3AMAZON.COM INC小売アメリカ2.3%
4ALPHABET INC-CL Aメディア・娯楽アメリカ1.5%
5FACEBOOK INC-CLASS Aメディア・娯楽アメリカ1.3%
6TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC半導体・半導体製造装置台湾0.8%
7TESLA INC自動車・自動車部品アメリカ0.8%
8JPMORGAN CHASE & CO銀行アメリカ0.7%
9ALPHABET INC-CL Cメディア・娯楽アメリカ0.7%
10TENCENT HOLDINGS LTDメディア・娯楽香港0.7%


組入上位通貨比率
1アメリカドル64.8%
2ユーロ9.2%
3イギリスポンド4.0%
4香港ドル3.7%
5カナダドル3.0%
6スイスフラン2.6%
7オーストラリアドル2.0%
8ニュー台湾ドル1.9%
9韓国ウォン1.8%
10インドルピー1.2%


先に示した純資産総額565.4億円の内、3.6%はアメリカのアップル社に投資されているわけです。
ざっと20億円です。


私の場合、現在8万円この投資信託に投資しているので、アップルに2,880円投資していることになります。
20億のうちの2,880円は私のお金なのか…微力ですね。


組入上位通貨を見ると64.8%がアメリカドルとなっています。
純資産総額の366億円がアメリカドルです。


組入上位銘柄を見ると、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックと名だたる企業が揃っていることがわかります。
世界を牽引する大企業です。


アルファベット…私もよく知らなかったですが、Googleとグループ企業の持株会社のようです。
Google Advertising、Google Cloud、Google Playなどの事業があったり、YouTubeも買収しているのですね。広告事業がメインの会社なのかな…


最新の交付目論見書には、組入銘柄数が書いていなかったので、少し前の2018年のデータを見たら1315銘柄ありました。


この数からも分かるように分散投資ならeMAXIS Slim全世界株式(日本除く)で間違いないですね。


トータルリターンは今後も増えていくのか


このeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は今後も増えていくのでしょうか。
みんなそう思って投資して、実際成長しているからランキング上位なんでしょうね…


さてこの投資信託なので、先にも触れたとおり「基準価額」というものがあります。
この基準価額ってよくわかってないので調べてみました。


簡単に言うと、純資産総額をファンドを保有している人の口数の総数で割ると計算できます。
それはつまるところ、1口あたりの純資産総額ということです。


さらに詳しく言うと、そこから利息や配当金などの収入を加えて、運用費用などを差し引いた金額のことをいうみたいですね。


例えば、上の図で説明すると、Aさんが5万口、Bちゃんが3万口、Cちゃんが2万口購入したとします。するとファンドの総口数は10万口となります。投資のプロへ運用費用が支払われて、それを差し引いた純資産総額が12万円だったとすると、基準価額は12,000円となります。


基準価額の仕組みがわかったところで、あとはこれがどうすると上がってくれるのかが気になります。


その基準価額はどうすると変化するのでしょうか。
どうやら運用損益、分配金支払い、運用費用の支払いが基準価額に影響を与える要因として挙げられるようです。
運用損益、分配金支払い、運用費用の支払いについて確認してみたいと思います。


運用損益


まずは運用損益です。
これはイメージしやすいと思います。


私たちは、投資信託に投資することで、そのお金はファンドが運用する資金となります。
その資金を用いてファンドは先に挙げた国々の企業さんへ投資をしています。


運用している株式や債券の時価評価額が上昇することで純資産総額も増加します。
純資産総額が上がれば、基準価額も上がります。


運用している株式というと、先に挙げたアップルやマイクロソフトを筆頭に全世界の1300もの企業です。
これらの企業が今後も成長していくことが見込まれるかどうかが判断のポイントになります。


分配金支払い


分配金の支払いは、投資信託を選ぶ上でのポイントにもなります。


分配金が支払われる場合は、純資産総額は下がります。
どういうことなのでしょう…


投資信託の純資産総額には、運用して得られた利息・配当収入や売買益値上がり益が含まれます。そしてその一部が「分配対象額(分配原資)」となり、ここから「分配金」が支払われます。分配金が支払われると純資産総額が減少しますので、口数で割った基準価額も値下がりするというわけです。

ふくろう教授の投資信託ゼミナール


分配金が出ても基準価額が下がってしまうのであれば、いつか投資信託を売却した時に買った時よりも低かったら、分配金をもらっていてもトータルで損をしてしまうなんてことも考えられそうですね。


であれば、分配金は支払われない方が良さそうですね。
そして、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は…分配金の支払いなし!


なるほど人気の理由は、ここにもありそうですね。
基準価額が分配金の支払いによって下がることがないのであれば、この点に関していえば安定して上がることを期待してしまいます…


運用費用


投資信託なので、私たちが投資したお金を運用しているプロがいます。
ファンドを運用しているそのプロに支払う費用が運用費用です。


この運用費用についても、分配金同様、プロに支払われる分、純資産総額が減少します。
この運用費用は信託報酬といういうようですね。


eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の運用費用は…


ファンドの純資産総額に応じて信託報酬率(税込 年率)
500億円未満の部分0.11440%
500億円以上1,000億円未満の部分0.11385%
1,000億円以上の部分0.11330%


0.114%です。
低いと思います。


実際、eMAXIS Slimシリーズの人気は、この運用費用の低さが理由として挙げらるようです。


基準価額を下げる要因をとことん押さえていて、好感が持てます。




eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は儲かるのか


ここでおさらいですね。
ざっとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の特徴を見てきました。


特徴として、分散投資していること、分配金の支払いがないこと、運用費用が低いことの利点があることがわかりました。


分散投資なので、極端に下がるような要因はないのかなと思っています。
そして投資信託あるあるの分配金の支払いと運用費用によって基準価額が下がることがないことも儲かるポイントになってきます。


ですから、投資信託としては儲かやすい要素が多分にあることがわかります。
迷ったらeMAXIS Slim全世界株式と言われる理由ですね。




あとは、組入銘柄が今後も成長していってくれるかどうかです。
世界の人口は今後も増えていくので、世界経済も成長することが道理なんだとか…です。
これが正しいのであれば、世界の人口は増え続けているので全世界株式に投資することは理にかなっています。


現在の世界人口は78億人で、2100年には100億人を突破する予測がでているようです。
2100年…あと80年近くは増え続けていくということになります。


この前提に立てば、成長への期待が高まります。
当然儲かるという見込みもあるというわけです。



これは、わくわくしますね。
皆さんのご検討の材料になれたら幸いです。