毎晩30分読書することを心がけている なもマンです。
今日は「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」という本を読んだので、そのエッセンスを私なりに紹介したいと思います。
みなさん「錯覚資産」という言葉をご存じですか?
錯覚と聞いて、なんだか心理学の話なのかなと思ってしまいそうですが、錯覚資産とは、簡単に言うと自分にとって都合の良い勘違いのことです。
この錯覚資産、どうやら人生において、とても有意義に働く概念です。
知らないと損するといっても過言ではない気がします…
とてもインパクトのあるタイトルです。
この本を読むと、認めたくはないけど、未だに存在する「学歴」を始めとした所謂「肩書き」の重要さなどがわかります。またそれを逆手に取った、自分をよく見せる方法がわかります。
目次
肩書は使っていこう
ちなみに私は、ハーバード大学を卒業しています。
冗談ですが…
このように自己紹介をしたときに、聞き手はハーバード大学のイメージや印象を思い浮かべます。
私は、ハーバード大学と聞くと、「英語に堪能なんだ…」、「東大生よりも優れている人なんだ…」、「論理的思考に優れている人なんだ…」などと、考えてしまいます。
実際にハーバード大学の友人がいるわけでもないのに…です。
テレビ、ネット、書籍などを通して、ハーバード大学のイメージがこのように形成されています。
それらのイメージが、それを発した人の印象の一部として設定されます。
これが錯覚資産です。
この例は、所謂「肩書き」を利用した錯覚資産です。
肩書は、その人の人となりがまだわからないうちは強力に作用します。
それも、ほとんど無意識に。
肩書はそれほどまでに強力です。
私の世代は就職活動の時に、東大や早稲田、慶応でなければ就職説明会にすら参加できない…なんてことありました…
たくさんの面接を実施しなければならない企業の人事部側の人は、効率よく優秀な人材を入社させたいわけです。たくさんいる応募者をふるいに掛けるなら、手っ取り早く学歴フィルターにかけてしまえば、「勉強ができる人」が残るようになります。
実際勉強ができるからといっても、仕事ができるとは限らないのに…です。
勿論東大卒の人は、社会に出ても多くの方が活躍されていると思います。
名のある企業の代表取締役は、東大卒であることをよく目にしますよね。
真偽は定かではないのですが、学歴という錯覚資産はこの日本においては、強力に作用しているものと思います。
何かしら、肩書きがあるならそれをこっそりアピールしていきましょう。
それがあることで、話を聞いてもらえたり、仕事を任されたりすることがあるかもしれません。
何も就職活動に限った話ではありません。
例えば、あなたが海外の大学を出ていて、そのことを上司が知っていたとします。
ある日急遽、外資系の企業様と何かしら提携を結ぶことになり、諸々英文の書類を用意したりしなければならなくなったとします。
そこで上司は「あいつはハーバード大学出ていたし、これくらいのことはできるかもしれない」と考え、あなたに仕事を任せるかもしれません。
英語に堪能であるという印象付ける錯覚資産を持たない人は、仕事を任されることはないでしょう。
このように錯覚資産は、仕事のチャンスをも運んでくることがあるのです。
錯覚資産を築き上げる
学歴や良い就職先、これらはこれまで何をしてきたかという積み上げの結果となります。
学歴であれば、目標の大学に向けてコツコツ勉強することを積み上げた結果です。
良い就職先は、学生時代に何をしてきたのか、その企業の期待に応えられる素養を磨いてきたかどうかが判断されます。
そして学歴や良い就職先は、錯覚資産となります。
錯覚資産は、積み上げてきた努力が結果となって表れたときに形成されるのです。
言い換えれば、後天的な努力によっても錯覚資産は形成できるということです。
したがって、学歴や良い就職先の他にも錯覚資産はたくさんあります。
例えば、「3カ月で20kg減量しました」、「3カ月でTOEICで950点取りました」と言った人がいるとしましょう。そうした人が教える筋トレ方法や時間術ってどこか信ぴょう性がある気がしませんか。これも錯覚資産と言えます。
錯覚資産の形成を考えながら日々過ごすことは、何も考えずに努力するよりも格段に成功チャンスをつかめるのではないかと思います。20kg減量に成功した、TOEICで950点取ったという結果が出たらそれを外に発信しましょう。
そうすることで、チャンスがやってきます。
次に手軽にできる錯覚資産の形成方法をご紹介します。
筋トレをして錯覚資産を形成

最近24時間ジム増えましたよね。近所にもあるので、私も通っています。
筋トレも錯覚資産の形成に役立つと思います。
例えば、先にも挙げたように筋トレで20kgの減量に成功した人のライフスタイルとか、知りたいくないですか?
また、ボディビル優勝者が教える食事術とかも興味を湧きませんか?
これらは、筋トレを続けて、実績を残した人だからできることです。
こうした実績をつくるために、日々の努力を積み上げることは非常に有効です。
また、筋トレして痩せて美しくなったり、男性だったらマッチョでカッコよくなれば、美しくてカッコいい人だから〇〇だろうっていう錯覚も得られるかもしれません。
読書をして錯覚資産を形成

読書する人は年収が高いって聞いたことありますか。
これについても、錯覚資産によるものだと捉えれば、なんとなく合点がいきます。
どういうことかと言いますと…
たくさん読書をすることで、語彙が増え、言い回しも増え、教養も身につくとしましょう。そうすると、読書をたくさんしている人と話をすると、「この人教養もあるし、知性が滲み出ている…なんだかとても頭が良さそう・仕事ができそう」と見られます。
頭が良さそう・仕事ができそうと人に思われるようになれば、上司や社長から「あいつに仕事を任せてみよう」となるのではないでしょうか。
錯覚資産によって、成長する機会を得ることができるのです。詳しくは著書に記載されていますので説明は割愛します。
そして錯覚資産によって得られた機会をものにして、成果を上げることができれば、それはその人の実績になります。そうした出来上がった実績は、新しい錯覚資産になり、よりよい成長の機会の獲得につながるというわけです。
つまり、読書をきっかけに成長の機会を獲得できるということです。
読書しない手はないです。
堂々とする・笑顔でいる

経営者の人、堂々としている人が多いと思いませんか。
私はそう思いました。経営者なのに、びくびくおどおどしている人っているのかもしれませんが見たことない気がします。
彼らは、もちろん実績があるから堂々としているのかもしれませんが、もともと何かを成し遂げる勇気だったり度胸があったのではないかと思うのです。
堂々としているから、つまり自信があるように見えるから「あの人に仕事を任せてみよう」とか「あの人だったら落ち着いて仕事をこなしそうだ」とか、実際の仕事の力量とは関係なしに、評価されて仕事を任されるなんてこともあるのではないかなあと思うのです。
そして、経営者になった人は、その成功をものにして、錯覚資産としてうまく活用して更なる成功を収めているのではないかと思うのです。
少しオカルトチックな話になりますが、引き寄せの法則なんかで、「お金持ちのように振る舞う」という方法については、この錯覚資産が関わっているのではないかと思います。
お金持ちのように堂々と振る舞うことによって、お金持ちにつながる成功の機会を獲得しようっていうことなんだと思います。
堂々とする以外に、笑顔でいることもまた錯覚資産となります。
これはヘラヘラすることではありません。
笑顔でいることで、「あいつになら話してみようかな」と好印象を抱かせることができるのではないでしょうか。
これは恋愛においては、非常に有効です。ぶっきらぼうな人は話しかけ辛いですからね。
できることから実践してみよう
具体例をいくつか挙げてみました。
日常の中で、「なんであの人は優秀なのだろうか」、「なんで人は魅力的なのだろうか」と思ったとき、この錯覚資産という視点から、分析してみると面白いかもしれません。
そして、ぜひできることを日々積み上げていってみましょう。
私も色々取り組んでみます。では。